「ホリエモン新党」が話題を集めつつある。小池百合子都知事が率いる新党「都民ファーストの会」と自民党都連の因縁の対決がクローズアップされる東京都議会議員選挙だが、堀江貴文氏が主宰する「堀江貴文イノベーション大学校」の有志が政党を立ち上げた。その名も「地方議員ゼロの会」。議会の議員を選択するのが選挙だが、「そもそも議員って必要なのか?」という根本的な問いを都民に突きつける。議員の存在を否定することは果たして「極論」と片付けてよいものなのか。ホリエモン新党の代表を直撃取材した。(政治ジャーナリスト 黒瀬徹一)
ホリエモンが都議選に殴り込み?
堀江貴文の意志を継ぐ者
「誰か都議選に出ない?それをみんなで全力応援とかどう?」――。
きっかけは堀江貴文氏の唐突な言葉だった。そう語るのは、ホリエモン新党こと「地方議員ゼロの会」代表の飯田佳宏氏だ。
東京都議会議員選挙が目前に迫った。巷では、小池百合子都知事が率いる新党「都民ファーストの会」と自民党都連の因縁の対決ばかりが注目されるが、「時代の風雲児」は首都東京に刺客を放った。
「地方議員なんかいらない」――。
議員を目指すのにその存在を否定するのは、一見矛盾しているように聞こえるかもしれない。だが、役に立たない不要な議員をクビにするのもまた議会の決定によらねばならないシステムであり、それも矛盾しているともいえる。飲酒運転、セクハラ、居眠り、公費流用など、絶えることなくスキャンダルが報道され続け、その仕事の実態も役割もよくわからない地方議員。先月、高知県大川村では村議会を廃止し直接民主制を導入するための検討を開始した。