株価下落、ツイッターの“炎上”にZOZO離れ――。1年前にバラ色の中期経営計画を発表したが、その後は逆風が続いたZOZO。3ヵ月ぶりに公の場に姿を見せた前澤友作社長が打ち出したのは、手堅く保守的な経営目標だった。(ダイヤモンド編集部 岡田悟)
「まずは資料に載っていない話」――。
4月25日、アパレルインターネット通販運営大手、ZOZOの決算説明会。1月末のアナリスト説明会以来、3カ月ぶりに公の場に姿を現した前澤友作社長は、自信ありげにこう切り出した。
その内容は、年明けから話題をさらった“ZOZO離れ”や、2月に自身の書き込みが“炎上”して休止したツイッターではなかった。プロゴルファーのタイガー・ウッズ選手についてである。
同社がスポンサーを務め、10月に千葉県で開催されるゴルフトーナメント「ZOZO CHAMPIONSHIP」にウッズ選手が出場することを公表。「タイガーと誕生日が1カ月違いで、“タメ”なんですよ」と前澤社長は顔をほころばせた。
このウッズ選手の出場を、前澤社長は自身のツイッターで25日朝に告知。休止していたツイッターがついに再開されたのだ。
「ZOZO ARIGATO」は
効果薄く終了
ウッズ選手出場の自慢話から始まった決算発表。だが、その中身は、これまでの“攻め”の姿勢が薄れた保守的なものだった。
昨今のZOZO離れの原因となった、昨年末に導入した会員制の割引サービス「ZOZO ARIGATO」は、効果が薄いとして同日、入会中止を発表。サービス自体も5月末をもって終了する。