米トランプ政権が提案していた海洋石油・ガス開発区域の拡大計画が無期限棚上げとなった。デービッド・バーンハート内務長官がウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に明らかにした。長官によると、北極海の開発禁止継続を認めた先月の連邦地裁の判断に対し、同省は対応を迫られている。バーンハート長官はWSJとのインタビューで、石油・ガス業界に開発を認める海域を最終決定するのは、上訴の結果が出てからになる可能性があると話した。今月11日に内務長官就任が決定してから初のインタビューだった。バーンハート長官は「裁判所の判断が出る頃には、われわれの計画は狂っているかもしれない」とし、上訴の行方を巡る不透明感から、推測で計画を進めるわけには行かないと説明した。