ネットフリックスは間もなく、視聴者に人気ナンバーワンの作品とたもとを分かつかもしれない。人気コメディードラマ「The Office(ザ・オフィス)」のことだ。同作品の権利を持つNBCユニバーサルは数年前、ネットフリックスがかつての人気番組を配信するライセンス契約を結んだ。しかしNBCユニバーサルは近く独自のストリーミング配信サービスを始める予定で、2021年に契約が切れるのに合わせ、同作品をネットフリックスから引き揚げることを社内で検討している。事情に詳しい関係者が明らかにした。この問題は今後、ネットフリックスを繰り返し悩ませることになりそうだ。同社への最大のコンテンツ提供者である3社(ケーブルテレビ大手コムキャスト傘下のNBCユニバーサルに加え、AT&T傘下のワーナー・メディア、ウォルト・ディズニー)はいずれもストリーミング配信事業に乗り出す考えだ。これまで何年間もネットフリックスに作品の使用許可を与え、現金収入を得てきたのだが、自社のプラットフォームを構築するにあたり、貴重なヒット作品を手元に取り戻そうとしている。
ネットフリックス正念場、人気コンテンツ守れるか
独自の配信サービス始める制作側、ライセンス打ち切る可能性
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