ビジネスリサーチ・ジャパンは地銀(第一地銀、第二地銀)の「行員平均年収ランキング」を発表した。17年度における行員の平均年収で一番多くもらっている銀行はいったいどこだろうか。過去3年の順位も踏まえながら見ていくことにしよう。(鎌田正文)

 地元で安定した就職先として人気が高い業界の一つが地方銀行だ。地銀は全国でおよそ100行を数える。ところが、日銀のマイナス金利政策など超低金利の長期化に伴う影響で収益が減少、“資金の運用難”や“赤字転落”が目立ってきた。さらにAI(人工知能)の活用で行員の削減も必至の情勢である。

 そんな中、行員の平均年収はどんな傾向が出ているのだろうか?銀行にはグループを統括する「持ち株会社」と実際の業務を担当する「銀行」があるが、ここでは持ち株を除いた地銀に絞ってみた。

 行員の平均年収が最も高かった地銀はどこか、順に見ていこう。

 1位はシェアハウスやアパートなどへの投資資金を必要とするオーナーへの不正融資問題で揺れたスルガ銀行。17年度800万円超だったのは同行のみである。