ドナルド・トランプ米大統領を倒すにふさわしい候補者であることを民主党リベラル派に納得させるには何が必要なのか。ジョー・バイデン氏は早速、それを目の当たりにしている。2020年大統領選に向けた活動をスタートさせたバイデン氏は今週、遊説でアイオワ州各地を訪れ、トランプ氏の政権運営について丹念に議論し、副大統領として仕えたバラク・オバマ前大統領との協力関係を強調した。しかし、気づけば左派からは、議員としての投票行動が中道的すぎたとか、選挙資金を大口献金者に頼り過ぎているとしてこれまで同様に批判されている。リベラル派の団体「ムーブオン」の広報責任者で、大統領選の選挙運動に関わったことがあるカリーヌ・ジャン・ピエール氏はバイデン氏への批判について「最有力候補が背負わなければならない負担。選挙運動が始まったばかりで、候補者がここまで多い場合は特にそうだ」と話す。「候補者の投票行動はあらさがしの対象になる」