インフレも失業率も低水準にあり、子守歌のように「魚は飛び跳ね、綿花はすくすく育っている」。何が間違った方向に進む可能性があるだろうか?投資家は5日、その答えを目の当たりにした。ドナルド・トランプ米大統領は2発のツイートを連発し、投資家を春の心地よい空想から一気に現実に引き戻した。2000億ドル(約22兆1600億円)相当の中国輸入品に対する関税引き上げに加え、さらに3250億ドルの輸入品に対しても新たに関税を課すと発表したのだ。投資家は追加関税など全く想定しておらず、むしろ週内にも米中協議がまとまると期待していた。中国はこれを受け、8日から再開予定だった協議の取りやめを検討している。週明け6日の上海総合指数は急落、米国株式市場も寄りつき直後から売りが膨らんだ。
経済成長も文句なし、何が問題?答えは「貿易」
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