水田パーソル社長
水田正道・パーソル社長 Photo by Hirobumi Senbongi

週刊ダイヤモンド2019年5月11日号は「人事大激変! あなたの評価・給料が危ない」です。人工知能(AI)をはじめとしたテクノロジーが人材ビジネス業界を変えようとしています。業界2位のパーソルホールディングスの水田正道社長に業界の展望などを聞きました。(聞き手/ダイヤモンド編集部 千本木啓文)

――日系企業の人事部の旧来のやり方が時代に合わなくなっています。新卒一括採用は経済の成長フェーズでは機能しましたが、いまや働く側の価値観は多様化し、人気企業といえども採用が難しくなりました。人事部の役割はどう変わったと思いますか。

 昔は年功序列、終身雇用で多少理不尽なことを言われても、ここで頑張れば老後も安泰だという意識がありました。

 しかし、いまの若い人にこういう考え方は全く響かない。企業は「採用してやる」という上から目線では人材を採れません。「来ていただく」という時代になっているのです。考えを180度転換しないといけません。

 これからの人事の役割は一人ひとりが自立して、「やらされ感」を持たず、主体的に働ける場を提供していくことに尽きます。

 労働市場がひっ迫していますし。働く人の意識も変わって、企業はリテンション(人材の引き留め)に必至です。特にデジタル人材の離職ともなると一大事。「あなたが辞めたらこの事業はどうなるの」とか、「シリコンバレーで研修させてあげたのに、これからというときに辞めるなんて」という企業の気持ちは理解できます。