「謙虚さ」がなければ、フェラーリは乗りこなせない

本田健(ほんだ・けん)
作家
経営コンサルタント、投資家を経て、育児生活中に作家になるビジョンを得て、執筆活動をスタートする。「お金と幸せ」「ライフワーク」「ワクワクする生き方」をテーマにした1000人規模の講演会、セミナーを全国で開催。インターネットラジオ「本田健の人生相談~Dear Ken~」は3500万ダウンロードを突破。著書は、100万部を突破した『ユダヤ人大富豪の教え』(大和書房)など、著書は130冊以上、累計発行部数は700万部を突破している。2019年6月にはアメリカの出版社Simon&Schuster(サイモン&シュスター)社から、初の英語での書き下ろしの著作「happy money」を出版。また同作はヨーロッパ、アジア、中南米など、世界25ヵ国以上の国で発売されることが決まっている。(Photo by 森藤ヒサシ)

本田:山下さんのプライベートでのお金の使い方を教えていただけますか? 自分が楽しむためにお金を使うこともあるのですか?

山下:私は、あまりお金を使わないほうだと思います。使うとしたら、「夜」ですね。スタッフと食事に行き、親睦を深めるためにお金を使っています。

洋服や時計、鞄も買いますが、「自分がほしいから」ではありません。美容業界に関わっている以上、身だしなみやファッションを整えておく「必要がある」からです。
車も、好きではないですし。

本田:好きではなくても、フェラーリを所有されていますよね?

山下:フェラーリを所有している理由は、「2つ」あります。ひとつは、「夢を形として、社員に見せるため」です。
フェラーリは、美容師の社会的地位を向上させる上でも、社員のやる気をうながす上でも、とてもわかりやすい「アイコン」です。
「頑張れば、私も、フェラーリに乗れる!」という社員の夢を刺激することで、向上心に火をつけたいと思っています。

もうひとつの理由は、「フェラーリのような究極の人材」を育成したいからです。

本田:フェラーリのような人材というのは、具体的にどういうことでしょうか?

山下:とにかく「速く走って、速く止まる」という(笑)。仕事は、質よりスピードが大事ですから。

本田:……(笑)。『年収1億円になる人の習慣』の中でも、山下さんは「鬼のスピード」で仕事をすることの大切さを述べられていましたね。

山下:それと、フェラーリに乗るようになってわかったのは、「謙虚さがなければ、フェラーリは乗りこなせない」ということです。

本田:どうして「謙虚さ」が必要なのですか?

山下:フェラーリに乗っていると、それだけで「お金持ち」と思われたり、生意気だと思われたり、敵視されたり、横柄だと思われたりするんです。

まわりから、「山下は、きちんとしている」「EARTH(アース)の取締役は、芯がしっかりしている」と思ってもらうためには、車に乗り込むときも、降りるときも、平身低頭して、最敬礼するような思いで、折り目正しくしないといけない。

だから、謙虚さがないとフェラーリには乗れないんです。フェラーリに乗ることは、私にとって「謙虚さを身につけるための修行」のようなものですね(笑)。

(第3回に続く)