ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長(58)は16日、2020年の米大統領選への出馬を表明した。同日公表した動画で進歩的な持論や、全米一の巨大都市を運営してきた経験を売り込んだ。民主党候補の指名争いに加わった候補はデブラシオ氏で23人目。ジョー・バイデン前副大統領、エリザベス・ウォーレン上院議員(マサチューセッツ州)、インディアナ州サウスベンドのピート・ブティジェッジ市長などと競うことになる。デブラシオ氏は動画中でドナルド・トランプ大統領をいじめ役だと批判。自分が「大統領に当選すれば富裕層や大企業と戦う」と語り、労働者を最優先にすることを誓った。デブラシオ氏は16日にアイオワ州へ出発し、週末はサウスカロライナ州での遊説を予定する。先ごろアイオワ州モンマスで実施された民主党員の世論調査によれば、デブラシオ氏の不支持率は2番目に高かった。またキニピアック大学の調査では、ニューヨーク市の有権者の76%が同氏の大統領選出馬に反対だった。