両手首にブレスレットをしても、やりすぎに見えないコツ

ブレスレットを重ね着けする際、自分の重ねやすいほうの手首だけに着けるなら迷わないけれど、両手首にわたって着ける場合には、どう着ければいいのか分からないという方は多いと思います。

おしゃれと、やりすぎの違いは何?ブレスレット重ね着けのルールPhoto by 成尾和見(SEPT)

コツは、左右の手首の世界観を共通させておくこと。左右でバラバラの世界を作り上げてしまったら、ジュエリーをあちこちに着けてしまった時に感じるのと同じ違和感が漂ってしまうからです。

では、どうすれば共通の世界観を演出することができるのかと言うと、左右に着けるブレスレットを、「片方だけの手首に重ねたとしてもきれいにまとまるような組み合わせ」にすることです。たとえば、写真のように地金の色を統一したり、同じブランドのものを左右に分けて着けるというのもひとつの方法。この時、両手首のボリュームを同じにしてもいいですし、片方はボリュームを多めに、片方は少なめにと、差をつけても素敵です。

また、両手首にブレスレットをする場合は、ほかの部位にジュエリーは着けないか、着けるにしても極力控えめにすることも重要なポイントです。着ける場合は、同じ手元であるリングや時計ではなく、重ね着けする部位から距離が離れている耳元に、ごくシンプルなピアスをするくらいが素敵だと思います。

伊藤美佐季(いとう・みさき)
ジュエリーディレクター、スタイリスト。ジュエリーの広報機関のPRを経てイタリア・フィレンツェに遊学、帰国後スタイリストに。つける人の個性を活かす洗練されたスタイリングは、女性誌のほか多くの女優からも支持されている。ジュエリーブランドへのアドバイス、ジュエリーに関する講演などでも活躍。