アメリカとイランPhoto:PIXTA

――筆者のジェラルド・F・サイブはWSJチーフコメンテーター

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 ドナルド・トランプ米大統領が他にどんな資産や負債を持ち出すかはさておき、確実に提供するのは次のようなことだ。トランプ氏は不確実性の種をまく名人であり、友人であれ敵であれ、トランプ氏が何をもくろんでいるのかは誰も知る由がない。

 そして現在、問題になっているのはイランである。トランプ氏と側近らは過去2週間、武力衝突の懸念を交互に高めたり、静めたりしている。まず、中東でイラン勢力が米軍を標的にした攻撃を計画しているとの情報当局の報告を受けて、米艦船がイランに向かった。その後、トランプ氏は側近らに戦闘は望んでいないと語り、「イランが近く対話を求めてくると確信している」とツイートした。

 19日には再び対立をあおった。「イランが戦いを望むなら、それはイランの正式な終わりとなるだろう」とツイートしたのだ。さらに今度はFOXニュースのインタビューで「それは違う。私は戦闘を望んでいない」と語り、再度火消しに回った。