そのほか、嫉妬心のネガティブな点として、こんな意見もあった。

「嫉妬心は、相手と自分を比べるところから始まっています。それ自体は問題ないですが、過剰になり過ぎると、相手をすべての基準にし、せっかく自分が持っている長所や得意技を尊重しなくなるのではないでしょうか。すると、社員一人ひとりの個性や強みが伸びなくなります。組織や社員の多様性を伸ばす意味では、過剰な嫉妬心は注意が必要かもしれません」(50代男性・人材)

 つまり、Aさんへの嫉妬は、Aさんをベンチマークとして「追い抜こう」という気持ちを生む。それはAさんと同じ土俵で戦おうとするケースを増やすかもしれず、その人なりのユニークさが伸びにくくなるという見方だ。

 そう考えると、嫉妬心をどういう形で放出するかは非常に重要となる。Aさんの営業成績に嫉妬し、それを越えようとするのはいいが、その際の営業手法ややり方は、Aさんを意識し過ぎず自分なりのスタイルを確立すべきである。 

40代から減少していく?
嫉妬に変わる原動力を探すべき

 とはいえ、やはり多くのビジネスパーソンは「ビジネスの上で嫉妬心は有効」という考えだった。そして、それがモチベーションの源泉になるという意見が多かった。

 だからこそ、実は40代以上のビジネスパーソンからは、以下のような意見が多数聞かれた。

「嫉妬心はあった方がいいし、自分も若い頃、同期への嫉妬が努力につながりました。ただ、そういった強烈な嫉妬心は、年を経るごとに薄れています。同年代と話していても、若い頃は嫉妬から生まれるモチベーションを多くの人に感じましたが、みな年を重ねてその要素が弱まっています」(50代男性・企画)