記録的な降雨に見舞われている米国で農業大手のコストが上昇している。中西部の穀倉地帯では大規模な洪水が発生し、農家では農作業や出荷の遅れが出ている。  種子・農薬販売のダウ・デュポンの農業部門、コルテバ・アグリサイエンスでは1-3月期(第1四半期)の売上高が11%減少した。中西部での洪水が一因となった。  コルテバを率いるジム・コリンズ氏は「こんなにひどいのは見たことがない」と語る。  米海洋大気局(NOAA)によると、直近の12カ月は5〜4月として、記録を取り始めた1895年以降米本土では過去最大の降水量になった。