• ハイテク大手は既存企業の決済ネットワークを利用• ハイテク大手は既存企業の決済ネットワークを利用2013年、シリコンバレーでは「モバイルウオレット」が話題になっていた。アップル(AAPL)などのハイテク大手が、デジタル決済を通じて金融業界にどう参入するかが議論の的だった。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、「(取り組みは)まだ始まったばかりだ」と述べ、ウォール街は大きな破壊的変革を予想した。しかし、その18カ月後にアップルペイがリリースされた時、革命の兆しは見られなかった。というのも、アップルはクレジットカード大手のビザ(V)、マスターカード(MA)、アメリカン・エキスプレス(AXP)との提携を選択したのだ。アップルペイは、既存の決済ネットワークによる決済手段を一つ増やしたにすぎなかった。