自動運転車の導入は、ドライバーへの支払いコストを大幅に削減し、高い収益をもたらす可能性を秘めるが、完全自動運転車の実現はまだ遠く、すぐに収益の改善は見込めない。

 となれば、短期的には、リフトはシェア拡大と同時に、コストコントロールも求められることになる。同社は、赤字額は19年で底を打ち、その後縮小していくと説明するが、その道筋を明確にすることが必要だ。

 ただ一方で、確かに黒字化への先行きは不透明だが、収益性改善の傾向も見え始めている。

 その一つが、リフトの“手取り率”を示す、総取扱高に対する売上高の比率だ。その推移を見ると、近年徐々に比率が上昇しており、ドライバーへのインセンティブの見直しなどによって、収益性を高めていることが分かる(図3)。

 また、ウーバーと比較しても追撃する側であるリフトの成長余地はまだありそうだ。乗車回数の伸び率の推移を見ると、成熟に伴い両社とも伸び率は鈍化しているものの、リフトは依然ウーバーより高い水準にある(図4)。