原油価格下落の恩恵が家計に及ばす、消費主導の成長機会を逸した
Photo:PIXTA

 2015年から16年頃に原油価格が下落したとき、本来なら消費者物価が大幅に低下して実質賃金が上昇すべきだった。

 それによって、消費主導経済成長のきっかけをつかめるはずだった。

 しかし、物価下落が不十分だったため、日本経済は新しい成長パターンに転換するチャンスを逃した。

原油価格下落の恩恵は、
家計に及んだのか?

 15年から16年にかけての原油価格の下落が製造業の利益を増大させたことについては、本コラム(19年5月16日付け)「製造業は2010年代から『ゼロ成長産業』、利益が為替と原油価格で変動するだけ」で書いた。

 では、原油価格下落の恩恵は、他のセクターには及んだだろうか?