製造業は2010年代から「ゼロ成長産業」、利益が為替と原油価格で変動するだけ
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今回の景気拡大期に、
製造業の売上高は「ゼロ成長」

 2000年代の景気拡大期には、輸出の増加によって、鉱工業生産が増加した。製造業企業の売り上げも大きく増加し、それが営業利益を増加させた。

 ところが、今回の2012年末からの景気拡大期では、製造業企業の売り上げはほぼ不変だった。

 日本の製造業は、長期的には量的拡大がないゼロ成長の体質になったのだ。

 利益が、為替レートによって変動するだけだ。それも、長期的には平均化されて、ゼロ成長になる。

 今回の景気拡大で製造業企業の営業利益が著しく増加したのは、原油価格下落の恩恵だ。

 以下では、この過程を分析しそれに基づいて将来を展望する。