――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  欧州連合(EU)機関の首脳人事を巡る争いが火ぶたを切った。序盤の小競り合いが先行きを占う何らかの手掛かりになるなら、欧州中央銀行(ECB)の次期総裁は、危機が再来しても、投資家の救済にはそれほど乗り気ではないかもしれない。  EUは28日遅く、EUの執行機関である欧州委員会など主要機関の次期首脳人事を話し合う最初の首脳会合を開いた。最終的に選出される10月末までには何度もこうした首脳会議が開催される見通しだ。人選を巡る協議は、先週行われた欧州議会選が曖昧な結果に終わったことで複雑さを増した。