ルノーとフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は、新たな巨大自動車メーカーを生み出そうとしている。しかし、大手自動車メーカー同士の過去の経営統合は少なからず失敗に終わっている。両社は同じ轍(てつ)を踏まないよう、過去の事例を参考にすべきだろう。1998年、クライスラーのボブ・イートン会長兼最高経営責任者(CEO)とダイムラーのユルゲン・シュレンプCEOは、合併合意をまとめるためニューヨークで会談した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は当時、最終合意に至る直前で両社が既に最初の壁に突き当たっていたことを伝えていた。両CEOは新会社の名称について、ダイムラーとクライスラーのどちらが前になるのかで対立していたのだ。
ルノーとFCAの幸せな未来、過去の統合にヒント
有料会員限定
あなたにおすすめ