ハワイをベースにノマドライフを実践する本田直之が幸福度ランキングトップの北欧(デンマーク、スウェーデン、フィンランド)の人たちと幸福について語り合って得た確信。第4回は「お金と仕事」。北欧の人たちは、お金と仕事の何に価値を置いているのだろうか。(写真/小原孝博、編集部)

「買いたいものを買える」
と思えるかどうかが重要

本田 直之(ほんだ・なおゆき)
レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQへの上場に導く。現在は、日米のベンチャー企業への投資事業を行うと同時に、少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのアドバイスを行う。東京、ハワイに拠点を構え、年の半分をハワイで生活するデュアルライフを送っている。著書に、ベストセラーになったレバレッジシリーズをはじめ、『ノマドライフ』(朝日新聞出版)、『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』『ゆるい生き方』『7つの制約にしばられない生き方』(以上、大和書房)『ハワイが教えてくれたこと。』(イースト・プレス)などがある。著書は累計200万部を突破し、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。

 北欧は税率が異常に高くて、自分の手元に残るお金が少ない。だからモノもあまり買えない。目の前の生活は豊かではない中で、別の幸せを見つけているのではないか。これが、北欧取材に行く前の私の仮説でした。

 たしかに、デンマークは消費税率は25%と世界で2番目の高さ、国民負担率(国民所得に対する国税と地方税を合わせた租税額負担の割合)は69.9%で主要先進国で第1位、その他、フィンランドは59.3%、スウェーデンは59.0%となっています。

 対して日本は40.6%ですから、社会の仕組みはまったく違うといえるでしょう。

 しかし不思議なことに、インタビューをしてみると、私の仮説がまったく違っていることに気づきました。みんな欲しいものはある程度は持っているし、必要なものもある、「買いたいものは買えるよ」と言うのです。「買いたいものは買える」という感覚自体は、もちろん日本人が持っている感覚とはだいぶ違っているとは思うのですが。

自分の収入と支出の間にいいバランスがとれていて、それがはっきりわかってるっていうことが大切だと思いますね。たとえば子どもたちを連れて旅行に行ったり、外で食事をしたり、素敵な洋服を買ったりするにしても、そのときそのとき心配しながら(お金を使うの)じゃなくって」
バーバラ・マリーヌ・フィッシャーさん/デンマーク/医師