米国がメキシコからの全ての輸入品に対して関税を課す構えを示していることを受け、メキシコは報復措置を含めた対応を検討している。ただ、メキシコ政府高官が3日明らかにしたところでは、メキシコはドナルド・トランプ政権に対し、交渉による解決が両国の国益にとって最善だと説得する方が望ましいと考えている。マルセロ・エブラルド外相率いるメキシコの高官級代表団は今週、米当局者との合意を探る会議に出席するため、ワシントン入りしている。トランプ大統領はメキシコが中米からの不法移民流入阻止に向け一段の措置を講じなければ、同国からの全輸入品に対し6月10日に5%の関税を発動すると脅している。トランプ氏は税率を毎月段階的に引き上げるとし、10月には関税が25%に達するとしている。