米民主党の大統領候補指名争いに名乗りを上げたジョー・バイデン前副大統領は4日、気候変動への取り組みに関する提案を公表した。今後10年間で1兆7000億ドル(約184兆円)を投じ、2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量を差し引きゼロにする目標に向けた工程を説明した。10年間でさらに3兆3000億ドルを民間投資および州・地方自治体による歳出から拠出し、地球温暖化対策に充てる考えも示した。そのうち4000億ドルはクリーンエネルギーの研究助成に充てるという。バイデン氏は発表文で「これからの12年間にわれわれがどのように行動するか、または行動しないかが、われわれの惑星の居住性そのものを決定付けるということを、科学が示している。私が『クリーンエネルギー革命』を提唱しているのはこのためだ。この危機に立ち向かい、米国が誰よりも得意とすること、壮大な問題を壮大なアイデアで解決する、これを成すためだ」と語った。