ドナルド・トランプ米大統領は10日、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策は中国に競争上の優位性を与えているとし、利下げすべきとの自身の助言に一部のFRB当局者が耳を傾けていないのは明白だ、との認識を示した。CNBCとのインタビューで述べた。トランプ氏はこれまで、FRBの金利決定を批判しており、利下げと資産縮小の停止を求めている。同氏は、FRBは「極めて破壊的な存在」となっており、貿易交渉で中国を優位にしていると指摘。「中国は何年にもわたり通貨を切り下げており、競争上非常に優位な立場を築いている。だが、FRBが利下げをしないため、われわれにはその優位性がない」と述べた。その上で「われわれは公正な環境を確保する権利がある。だが、FRBが非常に破壊的であるため、そうした公正な環境はない。それでもわれわれは勝っている」とした。