旅行の計画ミレニアル世代は体験型消費の伸びをけん引している Photo:iStock/gettyimages

――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 高級シーツに高価なバスローブ、羽毛の枕はもう古い。今やバケーションの定義は、どこに泊まるかではなく、何をするかで決まる。少なくとも多くのミレニアル世代にとってはそうだ。こうしたトレンドに便乗しようとする大手旅行会社も増えている。

 マッキンゼー・アンド・カンパニーと米経済分析局(BEA)によると、体験型消費はここ数年、個人消費の1.5倍、モノへの支出の4倍のペースで伸びている。この成長をけん引しているのがミレニアル世代だ。エンターテインメントやフィットネスなどの体験型サービスへのミレニアル世代の支出は、2016年の段階でジェネレーションX(X世代)を月額平均62%上回り、ベビーブーマーより37%以上多かったという。

 ミレニアル世代とは通常、1981年から1996年の間に生まれた世代を指す。相対的にはまだ若い世代だが、不可分所得は多いようだ。保険料比較サイトのクオートウィザードによると、この世代は自動車関連の支出が少ない。また米国勢調査局によれば住宅購入も遅らせている。

 体験は売り込みやすいのかもしれない。マッキンゼーによると、体験型消費は大型消費ではなく「お手頃価格のぜいたく」だ。ただ、旅行会社は独自のアドベンチャーで顧客を引き寄せようと努めているが、そうした予約はまだ全ての業者に大きなリターンを生んでいるわけではない。

 米旅行データ会社スキフト向けにエアビーアンドビー(Airbnb)が実施した最近の調査では、ホテルの部屋より体験の方にお金をかけたいとの回答が69%に上った。また、休養できたと感じるより、何か新しいことを経験して旅行から帰りたいとの回答が65%を占めた。Airbnbはこうしたデータを受け、体験型消費市場に大きく傾注している。16年に提供を開始した体験型サービスは現在、世界で3万種類以上になっているという。