世界最大の玩具メーカー、レゴはこの7年、植物由来のプラスチックでブロックを作ろうとしているが、壁にぶつかり続けている。トウモロコシで試作したブロックは柔らかすぎた。小麦が原料のブロックは染料を均等に吸収しない、あるいはレゴのブロックに欠かせない光沢がないという問題があった。他の原料で作ったブロックが固すぎて外せなかったり、壊れたり、組んだブロックが外れて倒れたりした。同社の環境責任部門のトップ、ティム・ガイ・ブルックス氏は植物由来のブロックを作る取り組みについて、「人間を月に送ることに若干、似たところがある」と話す。「ケネディ大統領が人間を月に送りたいと言ったとき、技術を含めてそのために必要なものの多くは存在しなかった。われわれは自分たちに必要な技術をつくり出す必要がある」