前述の瀧被告や田口被告のほか、最近では元女優の高樹沙耶さんを摘発したのもマトリだった。

 一方、ソタイは一昔前、各都道府県本部の刑事部に捜査第4課や暴力団対策課の名称で設置されていた部署を組織改編したものだ。

 生活安全部の薬物対策課や銃器対策課などと統合され、暴力団や外国人に対する組織犯罪対策と摘発を目的に発足。警視庁は「組織犯罪対策部」、福岡県警は「暴力団対策部」として独立した「部」として設置されている。

 ほかの警察本部では刑事部内に「組織犯罪対策本部」「組織犯罪対策局」「組織犯罪対策課」などの名称で存在する。

 警視庁のソタイの中では「組織犯罪対策第5課」が薬物と銃器の取り締まりを担当するが、長く蓄積した情報収集能力やマンパワーで、暴力団組員や不良外国人だけではなく、身に覚えのある芸能人らにも恐れられている。

 前述した通り、女優の酒井法子さん、元プロ野球選手の清原和博さん、ミュージシャンのASKAさんを摘発したのはソタイ5課だった。

熾烈なライバル意識

 ソタイへと組織改編される前に警視庁で薬物対策をしていた元中堅幹部(現在は引退)は「別組織だが、当然、お互いを意識している。かぶっているネタ元もあるだろう」と指摘する。

 というのは、元グラビアアイドルでAV女優の小向美奈子さんはマトリ、ソタイ5課の両方に摘発されているからだ。

 また、4月と5月にキャリア官僚が相次いで摘発され世間を驚かせたが、これも両者が競うようなタイミングだった。