日産自動車のカルロス・ゴーン前会長の友人が所有する中東の会社が、販売契約に違反したとして、3億8600万ドル(約420億円)の損害賠償を求めて日産を提訴した。ゴーン被告逮捕による余波がさらに広がっている。訴えを起こしたのはアル・ダハナ社。同社は2008年、ペルシャ湾岸地域における日産車の販売促進を目的に設立された。ドバイの裁判所に5月提出された訴状によると、日産はアル・ダハナとの間で設立した合弁会社よりも安い価格で日産車を提供していた疑いが持たれている。日産の広報担当は、訴訟に関してコメントしないと述べた。