――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  日本が世界的な債券高の波に取り残されている。そのことは、日銀の独特な金融政策の枠組みに大きな欠陥が潜んでいることを物語っている。  米連邦準備制度理事会(FRB)は金融政策の枠組みを見直す上で、日銀の看板政策である「長短金利操作(イールドカーブコントロール、YCC)」の欠点を綿密に調べようとするだろう。  他の主要中銀とは異なり、日本では、日銀が10年債利回りをゼロ近辺に据え置こうとする中で、債券価格が決定される。日銀は国債を積極的に売買することで、利回りを目標水準に維持するよう調整している。