米共和党で長年にわたり資金調達役を務めてきたエリオット・ブロイディ氏がトランプ政権との関係に乗じて利益を上げたとされる疑惑を巡り、連邦検察当局が捜査を強化している。複数の関係者が明らかにした。ブロイディ氏は2016年の大統領選でトランプ陣営の資金調達責任者を務め、後に共和党全国委員会(RNC)の財務担当副責任者に起用された。ブロイディ氏が自身の情報サービス会社Circinus LLC(サーシナス)の海外顧客や見込み客を17年の大統領就任式に特別招待し、報酬を得たとされる件が捜査の焦点だ。そのような行為は選挙資金、ロビー活動、マネーロンダリング(資金洗浄)に関する法律に抵触する可能性がある。ブルックリンの連邦検事局は今年4月初旬、ドナルド・トランプ大統領の就任式実行委員会に対し、ブロイディ氏およびサーシナスの顧客と見込み客に関する文書の提出を求めた。そうした顧客には、ブロイディ氏に招待されて大統領就任イベントに出席した外国の政治家も含まれている。サーシナスは外国政府などの顧客に情報収集や情報分析サービスを提供している。
トランプ氏の資金調達役、検察が捜査強化 外国代理人法違反か
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