市場は今年、三つの破壊的な力に襲われた。にもかかわらず、投資家は何もしないことで報われた。年初に米国株を保有していれば、多額の利益を得られた。外国株を保有していれば、さらに良かった。米国債を保有していれば、良好な結果だった。現金で保有していても、利回りは高水準を維持した。だが、関税、米国への信頼喪失、人工知能(AI)がポートフォリオを揺さぶる中、何もしないでいることは困難だった。本コラム「ストリートワイズ」は今年、これら三つの主要な市場テーマと、それらが引き起こした激しい変動を記録してきた。本コラムは、年初に米国債を買うべきだという判断や、市場が輸入税について無頓着だった時に関税を警戒すべきだという判断など、優れた見通しを示した。4月の安値で株式を買い戻すべきだという、タイミングは良かったが控えめ過ぎた判断もあった。だが関税後の反発が行き過ぎたのではないかと過度に懸念したことで、結局その後さらに大きく上昇した。
激動の2025年、勝者は「何もしなかった投資家」
今年の市場を支配したのは関税・米国への懸念、そしてAIだった
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