米国がイランに対する大規模な追加制裁発動を計画する中、欧州各国の首脳は今週、対立の激化を避けるため外交を通じて緊張緩和を目指す。  トランプ米政権は昨年、2015年の核合意にイランが違反しているとして同合意を離脱し、その後同国に制裁を科して経済的な圧力を強めてきた。一方のイランは最近、核合意履行の一部停止を表明したほか、米軍の無人偵察機を撃墜した。  トランプ氏は先週末、米NBCに「大規模な制裁を発動してきた。これからさらに制裁を強化する」と述べた。制裁の選択肢として、同国と取引を続けている外国の銀行や保険会社への圧力を高め、イランの資金源を断つことなどが考えられる。