中国版テスラが輝きを失っている。  中国のEVメーカー、蔚来汽車(NIO)は車載電池が発火したとの報道を受け、5000台近い車両のリコール(回収・無償修理)を発表した。自動車業界ではリコールはよくあることだが、NIOのような新興企業にとっては今回のリコール規模は大きく、これまで納車した台数の3割近くに相当する。  NIOは引き続き、費用負担について電池サプライヤーと話し合っている。費用は巨額とはならないだろうが、高級EVメーカーというNIOのイメージはリコールによって傷つく可能性が高い。以前は惜しみなく出されていたEV補助金の削減も、販売の足かせとなりそうだ。