ドナルド・トランプ米大統領が外交政策で最も重視しているのは、個人外交とショーマンシップだ。先週末には、これが良くも悪くも示された。再選に向けて外交政策面での勝利を欲しているトランプ氏は、少なくとも対中国、対北朝鮮で行き詰まっていた交渉を再開させた。  最も驚かされたのは、ぎりぎりのタイミングで、そしてソーシャルメディアを通じて、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に南北の非武装地帯(DMZ)で握手しようと呼び掛けたことだった。