50代になり、運動をしても痩せにくくなったという2人の女性からのご相談です。
お二方の食事記録を見てみると、共通して気になるポイントがありました。それが「甘い物や果物のとり方」です。50代にみられる体の変化をふまえ、健康を維持するために適切な食事方法を詳しくご紹介します。
自然と太りやすくなる50代…
だからこそ食生活の見直しを!
基礎代謝量(何もしなくても消費するエネルギー量)が、年齢を重ねるにつれて落ちるため、どうしても若い頃より太りやすくなります。特に、女性は閉経後に太りやすくなる傾向があります。閉経すると女性ホルモンが減り、脂肪が分解されにくくなるからです。
閉経後も5年くらいは、いくらか女性ホルモンが出ているのですが、それ以降出なくなってくるとさらに太りやすくなっていきます。日本人の閉経の平均年齢が50歳前後なので、55歳くらいから誰しも太りやすくなるということがいえます。ですから、若いころと同じ食生活をしていると、どんどん太ってきてしまうのです。
ほかにも、女性ホルモンが減ることでコレステロール値が上昇したり、骨密度や皮膚の弾力、潤いが低下したりするので、食事の面でのケアがより大切になってきます。
さて、今回ご相談をいただいたAさん、Bさん(ともに50代女性)の食生活を見てみましょう。