国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は4日、新たな報告書を発表し、ベネズエラの独裁政権に対して市民や社会に対する深刻な権利侵害に対処するよう求めた。同国では数千人の政敵が拘束されている他、超法規的殺害も行われているという。また経済が破綻した中、政府は食糧不足を利用して貧困にあえぐ国民をコントロールしているとした。報告書によれば2014年以降、ベネズエラでは少なくとも1万5000人以上が政治理念などを理由に拘束されている。その多くは反政府デモの参加者で、水責めなどの拷問を受けたという。中でも拘束された女性は情報機関のエージェントらから服を脱ぐよう強制されたり、レイプすると脅迫を受けたりしていた。また性交渉と引き換えに安全を保証した看守もいたという。
ベネズエラで「深刻」な人権侵害、超法規的殺害も
有料会員限定
あなたにおすすめ