米連邦政府機関の閉鎖に伴い労働省がデータ収集を数週間にわたり停止したため、雇用情勢を巡る不透明感が米国経済を覆ってきた。だが16日に、雇用についての2カ月分の統計が発表される。これで労働市場の健全性を読み解く手掛かりがようやく得られる。今回の発表では11月の失業率と10月の雇用データの一部が明らかになる。だが、10月の失業率は欠損となる。政府閉鎖中に必要な調査を実施できなかったためだ。同省が失業率を算出できなかったのはほぼ80年ぶりとなる。雇用統計が最後に予定通り発表されたのは9月5日の8月分だった。直近の発表済みは9月分で、11月になってから発表された。9月の就業者数は11万9000人増と予想を上回ったものの、失業率は4年ぶり高水準の4.4%に上昇した。