香港で7日、「逃亡犯条例」改正案に反対するデモが再び行われた。過去1カ月で4回目となるデモだが、今回の抗議行動の視線の先にあったのは、香港市民の自由を侵食しているとデモ参加者らが認識している中国そのものだ。中国本土からの観光客が多く訪れる主要繁華街で行われた7日のデモは、総じて平和的なものだった。香港政府機関が集まるエリアから離れた場所でのデモは過去数週間では初めて。デモの終着地は、香港と中国本土を結ぶ高速鉄道が発着する駅だった。この駅自体も、中国本土の法律が適用されるエリアがあることで、論争の的になっている。デモを組織したある人物はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に宛てたメッセージの中で「中国本土の人々に(抗議行動に)注目してもらうために、このルートを選んだ。それは中国が恐れることだ」と語った。
香港市民の抗議行動、新たな対象は中国本土
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