――筆者のマイケル・ポンペオ氏は米国務長官 ***  米国の建国者たちは「生命、自由、幸福の追求」などを不可侵の権利と定めた。彼らは、個人の尊厳と自由を守る目的で憲法を起草した。倫理的外交政策は、この人権の概念に基づくものであるべきだ。  しかし冷戦終結後、多くの人権擁護派の人々は、新たなカテゴリーの権利に精力を傾けるようになった。これらの権利は、しばしば崇高で公正なもののように見える。しかし、政治家や官僚が新たな権利を作り出すと、不可侵の権利と、政府によって付与された当座の権利の間の区別が不明瞭になる。不可侵の権利は、その性質上、万国普遍の権利である。