ギリシャで7日、議会(定数300)の総選挙が投開票され、暫定集計によると、中道右派の野党・新民主主義党(ND)が単独過半数を獲得して政権を奪還することが濃厚となった。減税や経済成長支援策など企業寄りの政策を掲げるNDのキリアコス・ミツォタキス党首が新首相に就任する見通し。開票率80%の時点でNDの得票率は39.6%、与党・急進左派連合(SYRIZA)は約31.6%。同国の選挙制度では第1党に50議席が与えられるなどの規定があるため、NDの獲得議席は158に達するとみられる。2015年以来のアレクシス・チプラス首相率いるポピュリスト政権の敗北は、反エスタブリッシュメント(既成勢力)政党の台頭という近年の流れが反転する可能性を示している。
ギリシャ総選挙、中道右派が政権奪回へ
有料会員限定
あなたにおすすめ