個人間で車を貸し借りする事業を手掛ける米スタートアップ企業ゲットアラウンドは約1年前、ソフトバンクグループ傘下のハイテク投資ファンド「ビジョン・ファンド」から3億ドル(約326億円)を調達した。ソフトバンクグループの他の出資企業との関係をテコに利益を上げることを目指している。ゲットアラウンドは、米国の個人間カーシェアリングアプリ市場でライバルのトゥロ(Turo)にまだ大きく引き離されている。トゥロはサンフランシスコを拠点とするスタートアップ企業。調査会社セカンドメジャーによると、1-3月期時点の市場シェアはトゥロが89.5%で残りをゲットアラウンドが占めている。しかし、ソフトバンクにとって、この投資は単なるカーシェアリングへの賭けにとどまらない。同社の戦略に詳しい複数の関係者によると、ゲットアラウンドへの出資はソフトバンクにとってライドシェア(相乗り)への賭けを進化させる手段でもある。ライドシェア市場では、やはりソフトバンクが出資する米ウーバー・テクノロジーズが首位に立っている。
ソフトバンクの大いなる賭け、その先に目指す未来
カーシェアリング新興企業ゲットアラウンド出資の真の狙いとは
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