中国の富裕層は5%減少、成長鈍化で
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【上海】中国経済の冷え込みを受けて、昨年は中国人の百万長者(ミリオネア)の人数が減少した。これに伴い、世界の富裕層の総資産も縮小した。仏コンサルティング会社キャップジェミニの報告で分かった。

 100万ドル(約1億0900万円)以上の金融資産を持つ中国人の数は、2018年に前年比で5%減り、120万人となった。資産の合計額は5000億ドル減少した。パリに本社を置くキャップジェミニの報告によれば、世界の富裕層の総資産は2兆ドル(2.9%)減少したが、中国の落ち込みがその大きな要因だった。

 毎年発表される「ワールド・ウェルス・リポート」を担当しているキャップジェミニのビル・サリバン副社長は「世界の富裕層の資産は、7年間にわたって極めて順調に伸びていた。その間、中国が最大の押し上げ要因になっていた」と指摘した上で、「今回は成長鈍化の影響が表れた」と語った。

 中国の富裕層減少は、同国を世界第2位の経済大国に押し上げた流れに対して、過去四半世紀で最も低い成長率がどれだけブレーキをかけているかを示す好ましからぬ兆候だ。

 ベイン・アンド・カンパニーによれば、中国の富裕層は、高級な車やファッション、食品ブランドの世界消費額の3分の1を占めており、こうしたぜいたく品業者への打撃は大きい。