中国の過剰債務、輝き失った「ジュエリーの女王」
新光集団の傘下企業が運営する義烏近郊のショッピングモール。客はまばらで大半の店が閉鎖されている Photo:James T. Areddy/The Wall Street Journal

【義烏(中国)】周暁光氏(56)は10代の少女だった1970年代、安物のアクセサリーを街から街へと売り歩き、列車の中で眠る生活を送った。やがて少女は成長し、世界最大のコスチュームジュエリー企業、新光控股集団(ネオグローリー)を生み出す。

「ファッションアクセサリーの女王」と呼ばれた同氏は、装飾品の帝国に磨きをかけるべく、ホテルやオフィス、ショッピングモール事業にも手を出した。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)に出席し、経済界で数々の栄誉(アーンスト&ヤングの「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー」など)を勝ち取り、上海の南に位置する交易都市、義烏(イーウー)で最も高層のビルを建設した。

 だが中国の景気減速が顕著となり、周氏は別の理由で有名になった。数十億ドルの債務を抱えていることだ。破産裁判所は4月、新光集団が「期日の来た債務を返済できず、債務を全額返済するのに十分な資産を持たず、明らかに支払い不能に陥っている」と判断した。

 周氏の運命が暗転したのは見込み違いが原因だ。中国の経済ブームを支えたスター起業家の多くがこのわなに落ちた。