米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズとリフトは長らく、会社や映画館、空港へ向かう乗客を奪い合ってきた。この頃は、病院への送迎で補助金を受けられる患者をめぐる競争が激化しつつある。ウーバーとリフトは非緊急医療搬送(NEMT)と呼ばれるサービスでの足場固めに力を入れている。主に高齢者や低所得層向けに、診察予約があっても確実な交通手段がない患者を支援するものだ。ウーバー・ヘルスのトップを務めるダン・トライガブ氏は、NEMTの市場規模は年間150億ドル(約1兆6300億円)と推計する。ウーバーとリフトはいずれも、保険会社や医療機関などの第三者が交通費を負担する患者向けに、診療予約向けオンデマンド配車に投資してきた。配車サービス企業にとっては稼げる事業となりそうだが、補助金が出ても患者の間で配車サービスがどれほど普及するかは不透明だ。
ウーバーとリフト、病院送迎は活路となるか
拡大する赤字の「止血剤」となるかは不透明だ
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