欧州はイランが核合意に違反している問題で、紛争解決メカニズム発動に関する決断を当面先送りする見込みだ。外交筋が明らかにした。メカニズムが発動されれば、イランに対する国際的な制裁が復活する可能性がある。欧州の決断延期により、対イラン政策を巡る欧米の摩擦がさらに深まる可能性がある。イランは7月1日以来、2015年の核合意に違反する行為を意図的に行っており、9月には措置を拡大すると警告している。ドナルド・トランプ米大統領は新たな対イラン制裁を検討していると表明している。トランプ氏はイランの核兵器保有を阻止すると公言し、米国の政府関係者や議員は欧州に対し、イランにより強硬な態度を取るよう求めている。