米ダラス地区連銀のロバート・カプラン総裁は16日、債券市場が発するシグナルに基づき、利下げすべきとの議論を受け入れる可能性があるとの考えを示した。米長期国債の利回りはここ2カ月ほど、フェデラルファンド(FF)金利を含めた短期金利の利回りを下回っている。こうした「逆イールド」と呼ばれる長短金利の逆転は景気の悪化や利下げに先行して起きるケースが多い。カプラン氏はこの日午前のインタビューで「FFレートは、市場で決まるレートとはややずれているようだ」とした上で「少なくともその話題に関する議論に対しては柔軟に考えている」と語った。逆イールドが恒常化していることについてカプラン氏は、戦略の変更や利下げサイクルの開始ではなく、少なくとも「戦術的な調整」を検討する理由になると指摘した。
債券市場のシグナル、利下げ正当化も=ダラス連銀総裁
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