残業代がざっくりカット。
貯金ができない場合はどうする?
―――年間50万円の貯金はできている感じですか?
フカザワ:この間、それを調べたんですけど、私の場合、去年は50万円はできなくて40万円くらいでした。
1973年生まれ、愛知県在住。イラストレーター&漫画家
独身、彼ナシ、金ナシの楽しくも切ない毎日をつづったコミックエッセイ「毎日がおひとりさま。」が好評を博しシリーズ化。以後継続してコミックエッセイを刊行し、雑誌やウェブサイトなどにもイラストや漫画を執筆。2015年春、42歳のときに結婚。著作は10冊以上を数え、『毎日がおひとりさま。』(主婦の友社)、『母娘台湾ふたり旅』(幻冬舍)、『アラフォーおひとりさま、結婚しました。』(KADOKAWA)、『ハワイ最高レッツゴー!』(イースト・プレス)他多数。日常のちょっとした発見を描く絵日記ブログ「ひとこま作者」を日々更新中。http://hitokomasakusya.blog.jp
深田:小規模企業共済は?
フカザワ:入れて、です。50万円はちょっと厳しかったですね。
深田:何が要因でした?
フカザワ:単純に売り上げがちょっと低かったかな、と。
ハッチー:僕の方は、去年は達成できましたけど……。今年はもう本当にダメなんです。
深田:もしかして残業カット?
ハッチー:そうなんです。もう一気に減りました。
フカザワ:よく知ってますね!
深田:いやいや。実は、先日NHKの『クローズアップ現代』にスタジオコメンテーターで出演したんです。それで、働き方改革で残業ができずに、残業代で水増ししていた手取りが大幅に減って、住宅ローン返済が厳しいという例を取り上げていて。いつもの半分くらいになったという…。
―――ええ~!? 働き方改革で残業できないから、手取りが減るって、そんな人が多いんですかね? ハッチーさんは残業代の割合が高かったんですか?
ハッチー:そうですね。中途で今の会社に入っているので、基本給がそんなに高くはないっていうのもありまして。残業代と夜勤手当を足して、まあそこそこの額になるという。
フカザワ:でも、夜勤がなくなったんです。
ハッチー:うちは働き方改革ではなくて、単に需要と供給の問題ですね。工場の夜のラインをとめちゃったんで。
深田:需要がなくなったんですか。
ハッチー:まあ、今のところ、そんな感じです。だから市場の動向が気になりますよね。
深田:今年は厳しいですね。
ハッチー:でも、今の会社の状況になる前に、深田さんの相談を受けておいてよかったです。本当に良いタイミングだったと。
深田:多分、サラリーマンであっても、年収が変わる自営業の感覚みたいなものをいち早く体験しちゃったんですね。
私もナオコさんも自営業じゃないですか。サラリーマンみたいに、毎年これぐらい貯めたいなと思っても、売上減少とか、病気とかで、達成できない年があったり、でも今年はできないけど来年と再来年の2年かけてでカバーしようかなとか。収入は変動するものだっていう感覚がありますよね。
だからサラリーマンでも、これから臨機応変に考えることが大事なんだと思います。
ハッチー:はい。
深田:去年とおととしはちゃんと貯められていて、自分の経験として自信を持っていいですよ。だからこういう年もあるよね、とか。
フカザワ:でも、だからこそやっぱり、貯蓄をしておかないと。
深田:そう。そういう時もやってくる。
―――貯める年じゃなくて使っちゃう年もあるから。でもそのイザってときに備えて貯めているんですもんね。
深田:そのイザってときに、貯金が全然なかったら乗り越えられない。やっぱり人生山あり谷ありだから…。
フカザワ:本当にそうですね。
ハッチー:貿易摩擦が、こんなに自分の生活に影響するとは!って感じです(笑)
フカザワ:世界に投資する投資信託を買ったから、世界情勢とか気になるようになったのかな?って思っていたんだけど、「どっちかって言うと仕事に直結してるから…それで気になる」って言ってます。(笑)
ハッチー:そうそう、トランプさんの発言が気になる~(笑)
続く