さて、年金であるが、会社員は国民年金(基礎年金)と厚生年金のいわゆる“2階建て”なのに対して、自営業・フリーランスの人は基本的に国民年金だけである。支払っている額が違うので当然、受給額にも差が出てくるが、建前としては「自営業の人なら、普通の会社勤めの人が定年した後の年齢でも仕事を続ければボチボチ収入あるから大丈夫ですよね」となっている。

 しかし、自営業といってもいつまで働くか、いつまで働けるかは当人にはその時になってみなければわからない。どの道ある程度の蓄えがあるに越したことはないということになる。

 老後の生活への不安が高まる中、フリー世帯は年金にどのように向き合っているのであろうか。

怠惰か楽観か
年金を納め続けるわけ

 早速筆者からであるが、わが世帯は妻1人子1人の3人家族である。20歳の頃から国民年金を納めてきたが2007年、“消えた年金記録”問題で不安になった。

 どうしようかと思ったが今さらやめるのも面倒だし、納入は義務だからそもそも考えるのが面倒だし、第一この年金がお年寄りの糧となるのだから払い続けようと自分に言い聞かせ現在に至る。年金への向き合い方は“年金に向き合わないようにする”と言い表せよう。

 何年前に結婚したかちょっと記憶が定かではないのだが、確か3年くらい前で、この頃に重い腰を上げて「生命保険とか入っておかなければ」と知人を頼った。知人はファイナンシャルプランナーの資格を持っていて、「今後人生のどのタイミングでどれくらいのお金がかかるか」について試算した資料を持ってきてくれ、ざっと目を通して「こんなにかかるんだ」と将来に暗雲が立ち込めた気がして嫌な気分になり、とりあえず適当な保険に入り、資料はいずれきちんと読もうと決意して、「あとでチェックする書類」の山に安置した。

 そして現在令和、“老後2000万円”を聞いて当然再び不安になったわけだが、なんとなくでこれまで生きてくることができたし、生活を切り詰めるのは得意であるからして、まあなんとかなるのではないかと再び自分に言い聞かせているこの頃である。