イランの精鋭部隊「イスラム革命防衛隊（IRGC）」は19日、ホルムズ海峡で英国の石油タンカーを拿捕（だほ）したと明らかにした。ペルシャ湾では石油タンカーの航行に支障が生じる事件が相次いでおり、懸念が高まっている。英領ジブラルタルの裁判所はこの数時間前、欧州の対シリア制裁に違反したとされるイランの石油タンカーについて、拘束期間の延長を認めていた。IRGCの公式ウェブサイトによると、IRGCは国際法および規則に違反していたため、ホルムズ海峡を航行中の英国のタンカーを拿捕したと説明した。ある英海上当局者は、タンカーがなぜ行き先を変えて、イラン沿岸に向かったのか調査していると述べた。船舶の航行記録を追跡するフリートモンによると、拿捕されたタンカーはサウジアラビアに向かっていたが、イランの沿岸沿いに行き先を変えた。現場付近では14日、アラブ首長国連邦（UAE）の船舶も拿捕されており、英国の別の船舶も今月に入り、イランによって阻止されている。