米自動車大手フォード・モーターはこの10年、中国事業の拡大に数十億ドルをつぎ込んできたが、最近、その取り組みが道を踏み外している。販売低迷から抜け出せなくなり、世界最大の自動車市場における同社の未来に重くのしかかっているのだ。米自動車メーカー2位である同社の2019年1~6月の中国販売台数は、前年同期比で27%減少した。中国の自動車市場は6月まで12カ月連続で悪化。この急激な失速は1980年代に外国の自動車メーカーに同国市場が開放されて以来、初めてのことだ。米ゼネラル・モーターズ(GM)や独フォルクスワーゲン(VW)といった、さらに強力で地位が確立された自動車メーカーにとってさえ困難な状況となっている。
フォード、中国事業の低迷深刻 未来の展望に暗雲
2019年上半期の中国販売台数が27%減少
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